アメリカドルの弱体化とビットコイン

アメリカドルが弱体化しつつあると言われている。そして、ビットコインは最高値を更新し続けている。
これには関連性があるのではないかと思い、ちょっとまとめてみる。

アメリカドルはなぜ今まで使われていたか。これはアメリカが覇権国だからだろう。そのため、米国債には信頼性が
あり、そして貿易が盛んになるにつれて、決済手段としての需要もあった。意味もなく強いってワケじゃなかった。

その、アメリカドルの弱体化しているのは、中国が強くなったせいである。いわゆるBRICSの台頭だ。貿易では
まだまだアメリカドルは使われているが、徐々に中国元決済などの自国通貨が使われている。そしてアメリカドルの
依存を徐々に減らしてきている。その上、アメリカの財政赤字は増え続けることで、それはリスクと捉えられる。
ということは、将来的にはインフレによるアメリカドルは価値の減少となるワケで、信頼が揺らぐことになる。

そこで、ビットコインの登場となるのではないか。このままでは、米ドルの価値を維持できないため、何らかの
裏付けを必要としている。アメリカドルの価値を外貨準備金によって担保するということで、その外貨準備金の
役割として、ポートフォリオにビットコインも含まれると判断したのかな。ここにはもちろん、GOLDや他国通貨
も含まれるんだが、さらに安定化させるため、他の通貨やアセットに匹敵するモノが必要だったのではないか。
トランプは戦略的備蓄通貨みたいな言葉で表現していたような気がするが、要は外貨準備金だよな。

安定化という意味では、GOLD一択のような気もするが、中国を中心にBRICSもGOLDを大量に持っている。
そのため、GOLDだけを増やすのは効率が悪く、対抗するのが難しい。そうなれば、国境のないお金という意味で、

ビットコインになるのではないか。ビットコインは国が発行する通貨と違って、各国政治などの影響は受けない。
そして、アメリカ主導でデジタル資産やWEB3領域が成長すれば、さらにビットコインの価値はあがり、それを
持っているアメリカの覇権や影響力を強化できる。これはトランプが言っていることと合致するよな。

つまり、アメリカは影響力低下で困っているから、ビットコインを持とうとしているということになる。個人的には
ビットコイン価格が上昇するのでうれしいが、米ドルの価値が下がれば、米国債を持っている日本は大損だよな。
痛しかゆしというか、自分の身は自分で守らんとならんというか。喜んでいいものなのか、微妙な結論になったな。

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