ショートスクイーズの時間

ビットコインが上昇した。それは今まで書いた通りだ。
ただ、なぜそれが起きたのかという理由について、自分は間違った認識をもっていた。上昇をした理由は勝手に
ショートスクイーズが起きたからと思っていたが、これは一部違っていた。

大きくショートスクイーズ(liquidation)が起きたタイミングをきちんと追ってみたところ、29日の午前9時から
4時間の間に起きていた。この時のビットコインの価格は7万~71000ドル付近。ここでショート勢が刈られたという
ことは間違いない。おそらくストップを7万ドルに入れていたとかであろう。そしてそれを巻き込んだ上昇だ。

しかし、その前の午前1時、アメリカ時間に起きた上昇では、大きなショートスクイーズは起きていない。ここの
認識が違っていた。この時の価格は68000ドル台。この辺りから、明け方までに7万ドルまで大きく上昇していた。
これはショート勢の清算ではないってことになる。ショートの反対売買なくして、大量の資金によって上昇をした。
それはつまり、何者かがその時間に大量の成行買いをしていたということだ。

では、それは誰なのか。どんな買い方なのかを考えなければならないことになる。それは、はっきりとは分からない
ところではあるんだが、未決済建玉から想像をしてみる。先日ロング勢の清算が起きて健全化していた未決済建玉。
それが、29日午前9時のショートスクイーズ前28時間前から大きく上昇し始めて、29日12時以降も続いている。
つまり、信用取引で前日から大きな継続した買いを続けているヤツがいるってことだ。一人じゃないだろうけど。
もちろん現物買いもあるんだろうけど、間違いないのは、淡々と2日間以上コンスタントな信用買いがあるという
ことだ。その過程でショートスクイーズも起きたと考えるのが正しいだろう。

現物であれば、ETFの資金流入ってのは考えがつくのだが、未決済建玉が溜まっているのは信用買いだ。これは
どう考えるべきなのか。短期勢のものなら、ロングは近いうちに決済される。つまり、利確されるということ。
これは調整につながるわけで、いったんの下落は覚悟しなければならない。
ただ、短期勢ではなく、長期で現物買いではない人たちであれば、すなわち大口小口問わず、プロ素人問わずで
あれば、これは完全にバブルの入り口と判断できる。要はステージが熱狂に変わったということだ。
いまはどちらかはわからない。しかし、時期的なことを考えるとバブルかと思える。用心はしとくのは当然として。

次に、現物の状況を見ていく。取引所で実際のビットコインを買っているのはどうだかわからないが、ETFから
見た場合、下の図の通りだ。ここのところのETFには買いが続けて入っているのがわかる。これは、だいたい2月ころ
の入り方に似ている。おそらくETF勢は長期勢でだろう。そして、取引所で買っている割合も似ているだろう。
そう考えると、信用買いだけではなく現物も買われているので、バブルの入り口と考えるのが自然と言える。


とにかく、勝手な決めつけや、勘違いは良くない。バブルの入り口と判断するのであれば飛びつくのが正解であって
警戒は必要であるものの、タイミングを逃してしまうことになる。まあ、短期勢と長期勢とETF勢が混ざっているの
が正しいとは思うが、その割合が長期勢とETF勢が多ければ、短期勢が起こす調整にも耐えることは容易なわけで、
今回は飛びつき損なったって反省をしなければならない。そして、まだ入り口ならば、タイミングを見て、どこかで
リスクを取る準備をしなければならない。

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