台湾ドル急騰

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台湾ドルが対ドルで急騰している。理由は色々言われているが、政府が為替介入から手を引いたとか、過去の介入
の巻き戻しとか。生命保険会社がドル建て保有資産のヘッジを進めているとか。いずれにせよ、これはアジア全域で
通貨操作が横行している兆候と思える。台湾ドルの急騰が、政府の介入停止や、過去のドル買い介入の巻き戻しならこれは台湾のみならず、アジア諸国が為替市場をコントロールできるってことを示していることになるんだよな。
このような動きは、金利差や経済ファンダメンタルズでは説明しきれない。政策主導の為替相場が広がっている兆候
とするならば、こういった構造的リスクを認識しておかなければならないよな。
逆に言えば、これはチャンスとも取れるワケで、ギャンブル的にはなるが、利益も大きくとれる可能性があるよな。
一部の国が通貨を管理し続けるってことは、市場メカニズムが歪みやすくなっているってこと。これは、アジア通貨
全体に、上値抑制圧力の介入と介入の巻き戻しの下落リスクが共存するってことで、不透明なボラティリティが出る
可能性があるということ。制度的リスクの高まりがあって、そのタイミングを逃さなければ、大きな利益があるって
ことになる。もちろん、その逆で暴落に巻き込まれる危険もあるんだけどな。
次に、生命保険会社が保有ドル資産のヘッジを進めているというのが台湾ドル急騰の理由なら、どういったことに
なるんだろう。考えられるのは、いわゆるドル離れかな。生命保険会社が長期的な資産運用方針や為替想定を変えて
来ているということになるからな。 これまでは為替リスクを放置でドル高期待していたのが、現在は為替ヘッジで
ドル安警戒という動きに変わっているとすれば、それはドル需要全体の低下を招くことになるからな。その場合は
台湾ドルやアジア通貨だけでなくて、ドル円も円高に向かうということだよな。
自分は長期的には円安方向だと思っていたんだけど、なんだか難しくなってきたよな。これも、トランプ関税の影響
なんだけど、トランプ任期中については、今一度自分の方針を考え直さなければならないかもしらんな。

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