
最近、世界の主役がアメリカから中国になってきているような気もするが、ちょっと気になるデータが出てきた。
中国人民銀行が2月のGOLDの購入量を約5トンと公表したが、実際には、その10倍にあたる50トンを購入していた
可能性が高いというものだ。これはゴールドマンサックスが指摘している。
米国債売ってGOLDを買うなんて、なんて合理的なんだろう。って、感心している場合ではなくて、中国は完全に
今回の関税戦争を予測していて、準備万端で正面衝突しているということなんだよな。で、公表しない理由はGOLD
マーケットの混乱を抑えるためと、秘密裡に最後の安全資産であるGOLDを保有して、今回のような経済制裁や金融
危機に備えたということだろうな。もちろん、インフレや通貨価値下落に対するヘッジいう面もあるだろう。
この場合、トランプが折れるまでは、中国は戦いを続けることになり、そうなれば当面の間は不安定な相場が続くん
だろうな。早くビットコインもリスク資産ではなく、デジタルゴールドの地位を確立してほしいもんだ。いまでも、
底堅さは見せているので、今回の騒動が収まった時にその価値を見出すのかもしれないけどな。
とにかく、中国がGOLDを通じた外貨準備の多様化を進める中で、対外戦略としてのGOLDの購入がより巧妙で、
かつ、静かに行われていることは、マーケットに与える影響としては数字の差以上に大きいのではないだろうか。
