
日曜だし、アメリカのディフェンシブ株も見ていきたいと思う。これは、やっぱり9月はリスクオフと踏んでいる
ため、リスクの高いコインだけではなく、他も見ておこうという意味だ。前回はその理由でGOLDを見たけどな。
で、先ほど見てみたら、大手小売銘柄に天井形成のような形のチャートが現れていた。これって、何なんだろうか?
業績も好調なはずだし、こないだの個人支出の指標も良かったはずだ。アメリカ経済に何らかの問題があるのかな。
ここ数年、ディフェンシブ株はボラが低く安定して高い企業価値が評価されてきていた。そして、コロナのバラマキ
で庶民の消費が加速していて、そのバラマキのお金が小売企業に流れていたはずだ。しかし今はどうなんだろう。
最近の他のデータを見ていると、庶民のクレジットカード遅延が増加していたりしている。そして、金利は高止まり
している状況でもあるよな。じゃあ、なぜ業績が好調だったのかというと、これはインフレのせいかもしれないな。
要は、売上自体はインフレな分上がっているけど、庶民は買い控えをしているのかもしれない。つまり、支払う金額
は上がっているが、買っている個数とかは下がっている、または品質を落としているということなのかもしれない。
もしかして、アメリカ人の庶民は、必需品を買うことすら厳しい状況なのかもしれない。まあ、その辺は日本だってそうだんだけど。庶民の味方の牛丼だって、以前は卵をつけていた人達も、それをガマンしてたりするが、牛丼屋に
支払っている金額自体は上がってるはずだ。庶民的なスーパーの肉や野菜だって同じく、総支払い金額は増えている
だろうが、買っている物の量や質は下げている人は多いのではないだろうか。つまりは、そういうこと。
じゃあ、ディフェンシブ株について、どうすべきなのか。どうも触らないのがいいような気がする。ショートする
ほど攻める感じでもないけど、天井形成の理由がコレならば、景気後退のサインなのかもしれないし。そしてこれは
個別銘柄の問題ではなく、インフレとか金利とか、マクロの問題だから、当然仮想通貨や他の株にも影響するよな。
とにかく、アメリカの消費=景気という図式は崩れてきたのかもしれない。その先にあるのは、ドルの信用低下なの
かもしれないよな。ひとつ言えるのは、これからは個人消費支出とかデフレーターとかの指標単体で判断するのでは
なく、もっと総合的にというか複合的な目線で判断していなかければならないのかもしれないよな。